【樽葉町】濃厚な甘さが特徴の福島発祥のドライフルーツ「あんぽ柿」

2021.01.26
地域密着 #あんぽ柿#ドライフルーツ#名産・グルメ#楢葉町#福島発祥

ゼリーのような食感と濃縮した甘みを持ち、年配の方はもちろん、最近では若者からも注目を集める「あんぽ柿」。現在では各都道府県で売り出されていますが、実は発祥は福島県(伊達市五十沢)。樽葉町ほか福島県の各エリアでこのドライフルーツが全国へ出荷されています。このあんぽ柿がなぜ福島県で生まれたのか、美味しく食べる方法とあわせてご紹介します。

 

栄養満点! しかも美味しい「あんぽ柿」をご存知ですか?

「あんぽ柿」は、蜂屋柿と平核無柿の2種類のいずれかの渋柿を硫黄で燻蒸し、乾燥させて作られます。この独特の製法により生まれたあんぽ柿は、半分生のようなジューシーで柔らかい食感が特徴。カリウム、ビタミンなどの栄養素を豊富に含んでいるそうです。なお、製造中に硫黄を使用しますが、乾燥中に揮発するため毒性はないそいです。

似たものとして干し柿がありますが、単純に乾燥するだけの干し柿と比較して水分量が多いのが特徴。目安として干し柿は20〜30%程度、「あんぽ柿」は50%程度まで水分を飛ばしており、干し柿は苦手でもあんぽ柿は好き!と好みが分かれるくらい、味や食感が異なります。

このあんぽ柿誕生の背景には、実は日本の生糸市場の衰退があると言われています。幕末から明治期の福島盆地一帯は全国有数の養蚕地帯で、「あんぽ柿」が生まれた伊達市五十沢の農家も養蚕で潤い、小規模ながら製糸工場などの施設もあったそうです。しかし、生糸相場の変動の幅の大きさから破産する農家があったこと、さらに大正期に入って生糸市場の斜陽化の兆しが見え始めたため養蚕に代わる新しい農産物の模索し、結果、あんぽ柿が誕生したそうです。

また、あんぽ柿を美味しくする要因として寒暖差が激しいこと、台風が少ないことが挙げられますが、福島盆地の北端の南斜面に位置するために日照量が多く、内陸性盆地型気候という特徴を五十沢がもっていたことも柿づくり、そして干し柿やあんぽ柿の栽培が活発となる要因にありました。

 

自宅で楽しむならこれ!「あんぽ柿」をさらに美味しく食べる方法

そのままでも十分に美味しい「あんぽ柿」ですが、さらに美味しく食べる方法をご紹介します。簡単なのでぜひ、ご自宅でも試してみてくださいね。

1 冷凍してシャーベットで味わう
実は石川県には「あんぽ柿」を凍らしたお菓子があるほど。そこでご自宅の冷凍庫などで冷やして食べてみるのはいかがでしょうか。目安として1日ほど凍らせればどろっとした食感がねっとりとした上品な口当たりに。かなり印象の異なる仕上がりとなります。常温のあんぽ柿が苦手という人もぜひお試しください!

2 クリームチーズとあわせて絶品の酒肴に
冷凍した干し柿とクリームチーズをあわせた酒肴を提供するお店がありますが、これを転用したもので、チーズの酸味と塩味があんぽ柿の上品な甘さを際立たせます。先にお伝えした通り、柿とクリームチーズの組み合わせは鉄板。お子様の口にも合う、食べすぎ注意の一品です。

 

まとめ 「樽葉町のあんぽ柿」の歴史、文化的な価値、魅力とは?

全国的に有名なあんぽ柿は樽葉町ほか、福島県で広く栽培、製造される全国的なドライフルーツ。しかも生まれた背景には、福島県の名産であった生糸市場、絹織物と深く関係があったことがわかりました。福島県の中世、近代を反映した名産はぜひ、現地で”本場の味”を堪能してみてくださいね。

 

まとめ

・福島盆地一帯は全国有数の養蚕地帯であった伊達市などが養蚕に代わるものとして生産した
・福島県を代表するドライフルーツとして全国にファンを持つ名産物に育った

ふかしま。
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ふかしま。編集部
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