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2021.03.09
「日本で最も美しい村」という言葉を耳にしたことがありますか? NPO法人「日本で最も美しい村」連合が小さくても素晴らしい地域資源や美しい景観を持つ村の存続が難しくなってきたなかで、フランスの素朴な美しい村を厳選し紹介する「フランスの最も美しい村」運動に範をとり、失ったら二度と取り戻せない日本の農山漁村の景観・文化を守りつつ、最も美しい村としての自立を目指す運動です。2005年に7つの町村からスタートしましたが、この中のひとつして取りあげられているのが飯舘村です。飯舘村とはどんな村でどこが評価されたのかご紹介します。
阿武隈山地の北部にあり、標高が高く夏は涼しく、冬は雪に覆われる自然豊かな山村が飯舘村です。「日本で最も美しい村」は「人の営みが生み出した美しさであり、その土地でなければ経験できない独自の景観や地域文化を持つ村」が選定対象となり、審査を通過した加盟町村は現在、全国で60余りがありますが、福島県内では渓谷と鉄道が織り成す四季折々にのどかで美しい風景が有名な三島町、磐梯朝日国立公園内にある北塩原村、マチュピチュの友好都市として知られる大玉村、そして飯舘村の4町村となります(2021年1月現在)。
飯舘村が評価されている部分は「前田集落の『までい』な生活文化」と「飯樋ふるさと芸能」。までいとは、「手間隙を惜しまず」「丁寧に」「心をこめて」「時間をかけて」「じっくりと」と言った意味で、前田地区には、昔ながらの「結*1」や「人足*2」の文化が残っており、住民間で納得がいくまで話し合いを重ね、地域づくり、景観づくりを進めてられてきています。
また、「飯樋」を大字とする地域には4つの行政区(自治会組織)があありますが、3年に1回行われる「大雷神社」の大祭では、この地域に数多く残る「田植え踊り」や「手踊り」「宝財踊」「神楽」などの伝承芸能が披露されるそうです。
*1 小さな集落や自治単位における共同作業の制度
*2 重い物の運搬など、力仕事をして生計を立てている人
飯舘村では21世紀の飯舘村での暮らし方として「までいライフ(MADAY LIFE)』を宣言しています。その内容は下記のとおりです。
宣言1 人と地域の繋がりを“までい”に
宣言2 からだと大地を“までい”に
宣言3 家族の絆を“までい”に
宣言4 「食」と「農」を“までい”に
宣言5 人づくりを“までい”に
参照:いいだて村までい企業組合
http://iitate-madei.com/life02.html
このようなモットーを最も体感できるのが、道の駅までい館です。館内は大きく、軽食コーナーを挟んで物販スペースと農産物直売ホールに分けられています。館内には地元で丁寧につくられた村の名前を冠した「いいたて雪っ娘」かぼちゃや、名産・飯館牛ほか地元ならではのものが並びます。
道の駅までい館
営業時間:9:30〜18:00 (11月〜2月) 9:30〜17:00
定休日:毎週水曜、12/31〜1/2
住所:福島県相馬郡飯舘村深谷字深谷前12-1
アクセス:福島駅から車で1時間
南相馬I.C.から 車で30分
また、道の駅までい館の近くには宿泊体験館があります。予約制(制作時間2時間)ですが、「宿泊体験館きこり」では、革工芸やリース作りなどの体験可能。革工芸では、ベルトやコースターなど好きなものを作ることができます。さらに地元の名物・飯舘牛のステーキやしゃぶしゃぶなどを味わえるレストランもありますので食に目がいない人はぜひ、立ち寄ってみてくださいね。
宿泊体験館きこり
営業時間:レストラン11時30分~14時(要予約)、立寄り風呂10時30分~20時
定休日:年中無休
住所:福島県相馬郡飯舘村深谷字市沢166-6
昔ながら残り、それを文化として後世に残すため積極的な取り組みを実施している飯舘村。都会の喧騒などから離れ、その文化や人の温かみに触れれば、きっと身も心も癒やされるはずです。みなさんも日本でも最も美しい村で心を洗濯してみませんか。
・全国で60余りしかない「日本で最も美しい村」として昔ながらの文化を大切にしている
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