あなたは知ってる?福島の国宝3つの共通点と特別天然記念物

2021.01.26
その他 #一字蓮台法華経開結共#国宝#天然記念物#尾瀬#木造薬師如来及両脇侍像#阿弥陀堂(白水阿弥陀堂)

福島県には3つの国宝と特別天然記念物がひとつあります。国宝3つは、それぞれ彫刻と書跡、建造物で、特別天然記念物は山地湿原です。重要文化財の中でも特に価値の高い国宝と天然記念物の中でも特に重要な特別天然記念物。福島が誇る文化財を4つご紹介します。

 

福島が誇る国宝3つをご紹介!そのすべてに共通するあることとは?

福島にある3つの国宝とは、木造薬師如来及両脇侍像(彫刻)と一字蓮台法華経開結共(書跡)、阿弥陀堂(白水阿弥陀堂)(建造物)です。

 

・【仏像】木造薬師如来及両脇侍像(美術工芸品・彫刻)
木造薬師如来及両脇侍像(もくぞうやくしにょらいおよびりょうわきじぞう)は、平安時代初期に欅で作られた一木割矧造(いちぼくわりはぎづくり)の薬師三尊像(薬師如来と日光菩薩、月光菩薩)です。

中央薬師にはその荘厳な表情や体躯の量感に表現される力強さ、たっぷりと流れるような衣文(えもん)から感じられる曲線美など奈良の影響を見て取ることができます。光背も唐草模様の中でも華やかな宝相華唐草(ほうそうげからくさ)の浮彫りに飛天と素晴らしく、平安初期に都から遠く離れた会津で作られた作品としての造形美は秀逸です。

両脇に控える日光菩薩と月光菩薩は立像で、薬師如来と同じく欅の一木割矧造。表情は柔らかく、体全体でしなやかさを表現しています。仏都会津の礎を築いた徳一(とくいつ)が最初にひらいた、河沼郡湯川村にある勝常寺で参拝することができます。

 

・【お経】一字蓮台法華経開結共(巻第六欠)(美術工芸品・書跡)
一字蓮台法華経開結共(いちじれんだいほけきょうかいけちとも)は、平安時代後期に作られたとされる法華経の写しです。経文の文字の美しさもさることながら、一字蓮台という名前のとおり、お経の一文字一文字には緑青、群青、朱、黄泥、金泥、銀泥などの色鮮やかな蓮の花の台座が設けられています。文字数は全部で69,384字という膨大さで、完成までに約300年かかったともいわれています。

このような装飾が施されたお経は全国的にも数が少なく、とても貴重なものです。残念ながら第6巻が欠けているため全9巻となっていますが、大沼郡会津美里町にある天台宗の名刹龍興寺にありますので、ぜひ足を運んでみてください。法華経が盛んに信仰されたといわれる時代に作られたものですので、その当時の人々がいかにお経を大切にしていたかが伝わってきます。

 

・【お堂】阿弥陀堂(白水阿弥陀堂)(建造物)
阿弥陀堂(白水阿弥陀堂)(しらみずあみだどう)は、福島県で唯一建造物として国宝に指定されています。あの優雅に広がる屋根は杮葺(こけらぶき)の宝形造(ほうぎょうづくり)、それを支えるお堂は正面三間、奥行き三間の正方形です。復元されているとはいえ、平安後期に建てられたままの姿を今も残していることには大変な価値があるといえます。

その成り立ちは、浄土信仰の高まりから平安後期には阿弥陀仏を本尊とする阿弥陀堂がたくさん作られたことにあります。いわき地方の国主だった岩城則道(いわきのりみち)の妻徳姫が夫の供養のために建立したと伝えられ、徳姫が奥州平泉藤原清衛(ふじわらきよひら)の娘だったことから平泉の中尊寺金色堂に倣ったといわれています。

浄土信仰は阿弥陀堂だけでなく、お堂を囲む庭園に浄土式庭園として表現されています。阿弥陀堂と庭園が作り上げる極楽浄土の世界観を、タイムスリップしたつもりで楽しんでみてください。

 

愛らしい高山植物や名峰を見渡したいおすすめ!特別天然記念物「尾瀬」

・【特別天然記念物】尾瀬

尾瀬は山々に囲まれた本州最大の山地湿原です。群馬と栃木、新潟、福島の4県にわたる広大な国立公園でもあり、特別天然記念物というだけでなく、ラムサール条約でも保護されています。標高1,400m、面積は約760haで、ミズバショウやニッコウキスゲなど高山植物の宝庫といわれています。

「夏が来れば思い出す」という歌い出しの曲「夏の思い出」が思い起こされますが、ミズバショウの花が咲く尾瀬ヶ原は群馬から入ります。福島は、なだらかな初級者コースから勾配のあるコース、登山道コースとバラエティに富んでいますので、おすすめのコースをそれぞれご紹介します。

 

・初級者コース(日帰り)
尾瀬沼往復コース:沼山峠~大江湿原~尾瀬沼(約k6.5km、およそ5時間)
尾瀬を代表する初級者コースです。大江湿原と尾瀬沼を往復します。もっとも高低差が少なく距離が短いため、歩きやすくなっています。

 

・中級者コース(日帰り)
田代山コース:猿倉~田代山~弘法大師小屋(約5km、およそ5時間)
田代山の山頂に広がる湿原を周回する人気のコースです。その先の帝釈山まで足を伸ばすなら、1泊することをおすすめします。

 

・上級者コース(1泊2日)
会津駒ケ岳コース:滝沢登山口~駒の小屋~会津駒ケ岳~中門岳(約11km、およそ11時間)
会津を代表する名峰駒ケ岳の稜線を堪能するコースです。尾瀬の中でも急峻な勾配があるコースですが、聳える山々という絶景を一望できるのが大きな魅力といえます。

 

まとめ 「国宝」の歴史、文化的な価値、魅力とは?

福島の国宝は3つとも平安時代のものです。仏都会津として栄えたことの証といえるでしょう。特に阿弥陀堂は、東日本大震災で被災したものの地元有志の手によって修復され、復興のシンボルとしても親しまれています。

特別天然記念物の尾瀬は本州最大の湿原で、四季折々の高山植物を鑑賞する初心者コースから山頂に広がる湿原や山々を一望する中・上級者コースまでさまざまな楽しみ方ができます。

 

「国宝」の歴史、文化的な価値、魅力

・福島には国宝が3つあり、そのすべてが平安時代の作という仏都会津繁栄の証
・特別天然記念物尾瀬は本州最大の山地湿原で、福島ルートには福島ならではの魅力がある

ふかしま。
レビューの平均:  
 0 レビュー

レビュー投稿
1
2
3
4
5
送信
     
キャンセル


レビュー投稿

ふかしま。編集部
ふかしま。編集部