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2021.03.09
牛肉、米などグルメ大国、福島県は、ラーメンも有名です。福島の三大ラーメンと称されている「喜多方ラーメン」、「白河ラーメン」、「郡山ラーメン」。それぞれ麺やスープに特長があるご当地グルメ、福島ラーメンの魅力を紹介したいと思います。
福島にはラーメン屋がいっぱいあります。そして福島のラーメンは、おいしいです! それはなぜでしょう? 大きな 要因としてあげられるのは「名水」が豊富ということではないでしょうか。湧き水も多く、磐梯西山麓湧水群と小野川湧水は日本の名水百選にも選ばれています。
では水がいいとなぜラーメンがおいしくなるのか? ラーメンは水を多く使う食べ物です。スープはもちろん、麺をゆでるときもたっぷり水が必要です。そして麺を打つのにも水は必要です。特に縮れ麺を使っている福島ラーメンは、ほかの地域のラーメンより水をつかいます。福島のラーメンがおいしいのは、こんなところに秘密があるのかもしれません。
また福島沖は親潮と黒潮が交わる漁場です。そのため魚介類が豊富に手に入ります。福島のラーメンは鶏ガラのほか、カタクチイワシ、マイワシ、ウルメイワシ、キビナゴ、アジ、サバ、トビウオなどの煮干しで出汁をとることが多いです。新鮮な素材が手に入りやすい環境も、福島ラーメンがおいしい要因の一つと考えられます。
福島の三大ラーメン「喜多方ラーメン」、「白河ラーメン」に「郡山ラーメン」が加わって、福島ラーメンの戦いはますます激しくなっています。
福島三大ラーメンの先頭を走っている「喜多方ラーメン」。福島県会津地方北部の喜多方市から生まれたこのラーメンは、「札幌ラーメン」、「博多ラーメン」と並び、日本の三大ラーメンのひとつと言われています。味噌をスープでのばした濃い味の札幌ラーメン、たっぷりの豚骨で出汁をとったコッテリした白湯スープが特徴の「博多ラーメン」。どちらもスープが個性的で、ガツンとした味のラーメンに対し、福島の喜多方ラーメンは、鶏ガラ、煮干しなどで出汁をとり、しょう油ベースで味付けするあっさり系です。
さらに喜多方ラーメンのおいしさの決め手は、飯豊山の雪解け水です。とくに縮れ麺は「熟成多加水麺」と呼ばれ、加水率40%以上。麺の幅が約4mmの平打ち太麺が喜多方ラーメンには多いので、小麦粉に水分を多く含ませます。その結果、麺に名水の味がしみこみ、それがあっさりしたスープとからみあって相乗効果でラーメンの味を仕上げています。
喜多方ラーメンの発祥の店は「源来軒」と言われています。大正末期にチャルメラを吹き、「支那そば」屋台を引いていた創業者の潘欽星が、麺打ちの方法やスープの取り方などを多くの人に伝えた結果、喜多方に「喜多方ラーメン」が定着しました。「源来軒」のほか、「坂内食堂」、「まこと食堂」は、喜多方ラーメンと言えば名前があがる「御三家」です。
福島県白河市をメインとして広がっているご当地ラーメン「白河ラーメン」。市内は人口約46,000人に対して、100軒近くのラーメン店があるといわれています。このラーメンは、竹井寅次、通称「とらさん」が作ったラーメンが基本となっています。スープは喜多方ラーメンより、しょう油多やや多め。
そして麺の作り方が独特で、木の棒で麺を打ち、包丁で切り、そして手でもんで縮れをつけていきます。トッピングのチャーシューも、赤いふちのものを入れている店が多いです。
が、今、白河ラーメンとして提供している店のなかには、正統派をアレンジしたラーメンを「白河ラーメン」として出しているところも少なくありません。昔ながらの「白河ラーメン」を食したいと思う人は、「とら食堂」へ行くといいでしょう。
喜多方と、白河に囲まれたところに位置する郡山。ここにもご当地ラーメンがあります。「郡山ラーメン」は、姉妹都市の久留米ラーメンを元にした豚骨スープ。郡山市内には約600店舗のラーメン屋さんがあり、「郡山ラーメン」を出している店も多いのですが、ほかのタイプのラーメンを「看板メニュー」として提供しているところもあります。
そんな中でいつも行列ができている人気のラーメン店は「春木屋」です。東京荻窪に本店を構える老舗ラーメン「春木屋」の分店が郡山にでき、連日、行列の絶えない人気店になっています。
ご当地ラーメンが根強い福島は、ラーメン文化が根付いている地域です。土地土地によって製法、そしてスープへのこだわりが違うため、ぜひ福島に行ったら、ラーメンをすすってみてください。その土地の文化とも言える一杯のラーメンは、その土地の風土とともに味わうのがベストで一番おいしいはずです。
・福島三大ラーメンのトップに君臨する喜多方ラーメンは、日本三大ラーメンのひとつでもある
・福島県は水がいいから、おいしいラーメンが作れる
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