伊達政宗への愛を貫いた福島県三春町の城主の娘・愛姫

2021.01.26
歴史 #三春町#伊達政宗#愛姫#戦国武将#歴史人物#独眼竜#田村郡

仙台の名将「伊達政宗」の正室は、福島県田村郡三春町の城主の娘・愛姫(めごひめ)です。2人は政略結婚ではあったものの、最後までお互いを思いやる関係でした。賢くて、美しかった愛姫を、処世術に優れ、野心家でオシャレだった伊達政宗は生涯、愛したといわれています。伊達政宗の妻である愛姫の足跡が、三春町には今も残っています。今回はそこを中心に、伊達政宗と愛姫の胸キュンエピソードにも触れてみたいと思います。

 

「独眼竜」の異名をもつ戦国武将・伊達政宗

「独眼竜政宗」の名で知られている仙台藩初代藩主「伊達政宗」。小さい頃に右目を天然痘で失い、以来母親は政宗より弟に愛情を注いだという逸話もあります。伊達政宗は18歳で家督を継ぎ、最初は福島県の小さな領土しか持たない大名でした。しかし、どんどん勢力を拡大し、東北統一を目指すぐらい大きな力を持つ戦国武将にのぼりつめたのです。

伊達政宗は豊臣秀吉、徳川家康に仕え、忠義を誓うのですが、実はチャンスさえあれば天下を取りたいと思っていた野心家です。たとえば豊臣秀吉は、各地の諸大名が力を持つことを恐れ、大名同士が争うことを禁止します。しかし政宗はそれを無視して会津攻めを決行。結果、伊達政宗は114万石の領土を納める東北最大の大名となるのです。

「強いリーダー」というイメージの伊達政宗ですが、武骨で男くさい感じではなく、どちらかというとオシャレ。大きな三日月の前立てがついた黒兜の、洗礼された美しいデザインからもそのことはわかります。さらに“センスがよく、色気がある男性”のことを指す「伊達男」という言葉も、彼が語源だと言われています。

仙台イコール伊達政宗ですが、実は福島にも強いつながりがあるのです。正妻の愛姫は、三春城、現在の福島県田村郡三春町の城主だった田村清顕の娘。政略結婚だったとは言え、2人の絆は強くその関係は、死ぬまでかわらなかったと伝えられています。

政宗と愛姫の結婚には色々と問題がありました。特に田村家は、隣国の大名と敵対関係にあったので、縁組すると伊達も睨まれるのではないかという意見が多く、破談になりかけました。しかし清顕が戦で負け知らずだったところが、政宗の父・輝宗はえらく気に入り「その強い武将の娘が息子の嫁にくるのはうれしいことだ」と言って、2人の結婚は決まったといわれています。

 

伊達政宗と愛姫とのせつない最後

政宗と愛姫は10代の前半で結婚をします。容姿端麗で物静か。しかも上品で、書道や和歌にも精通している愛姫。政宗は気性が荒いように見えて、実はナイーブな一面も持ち合わせていたようです。幼少期、右目が見えなくなったことで母親の愛情が弟に向かったことが要因ではないかと考えられています。

しかし結婚しても2人で一緒に過ごす時間は多くはありませんでした。豊臣秀吉、徳川家康に人質として愛姫を差し出した伊達政宗と愛姫の連絡手段は手紙。このやり取りで、2人は愛を育んでいったのではないでしょうか。

政宗がいよいよ最後という時。愛姫は「政宗のところに見舞いに行きたい」と手紙を出しますが、彼はそれを拒みます。その理由は、やつれた姿を見せたくはないという思いからです。愛姫はその気持ちを汲み、結局2人の今生での再会は叶いませんでした。

独自の美学を持つ政宗らしいエピソードですが、その思いを察知し、見守る控えめな愛姫の人柄にも好感がもてます。

 

福島県三春町にある愛姫ゆかりの地

愛姫は2018年に生誕450年を迎え、ゆかりの地・三春町でも多くの行事が行われました。そして三春町には、愛姫、ゆかりの地も多く残っています。その一部を紹介したいと思います。

 

・三春城(別名・舞鶴城)跡
愛姫が生まれた福島県三春町は、福島県のほぼ中央部、郡山市から東へ9km、阿武隈山地の西にあります。父の田村義顕により築城された三春城(別名・舞鶴城)は残念ながら明治に解体されましたが、三春城跡は今でも残っています。

 

・愛姫生誕の地
城の坂を上り、左手に進んだ公園には「愛姫生誕の地」という記念碑が建てられています。伊達政宗と結婚して以来、この地を踏むことがなかった愛姫ですが、86歳まで生きたという記録も残っています。

 

・愛姫小路
伊達家への輿入れのさい、愛姫が通ったルートはいくつか考えられ、定かではありません。しかしその一つの候補として、もしかしたら通ったかもしれない「愛姫小路」。城下から北へ行く道は、「愛姫小路」から担橋を経由していくのが一般的だったことを鑑みると、この前を通って米沢へに向かった可能性は十二分に考えれます。

 

まとめ 「伊達政宗」の歴史、文化的な価値、魅力とは?

宮城では有名な伊達政宗ですが、正室は福島県三春町生まれ。愛姫は良妻賢母で誰よりも政宗のことを理解していたがゆえに、最後まで一緒にいられなかったという悲しい結末。ガマン強くて、強い意志をもった彼女に、心にかげをもつ伊達政宗は惹かれていったのかもしれません。ぜひ福島県三春町へ行ってみてください。政宗と愛姫の物語が、静かによみがえります。

 

「伊達政宗」の歴史、文化的な価値、魅力

・伊達政宗の正室は福島県田村郡三春町の城主の娘・愛姫
・政宗と愛姫は政略結婚だったが、2人はお互いを大切に思い、死ぬまでその気持ちはかわらなかった

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