会津戊辰戦争から続く歴史とともに噛みしめる、福島県の馬刺し

2021.01.26
文化 #会津 田舎家#名産・グルメ#堀商店#戊辰戦争#焼肉 丸忠#馬刺し

皆さんは「馬刺し」を食べたことがありますか?福島県では馬刺しがスーパーマーケットに日常的に並び、街中でも馬刺しを扱う飲食店や販売店が少なくありません。「馬刺し」がここまで福島の地で浸透するようになるまでの歴史や実際に食べられるお店について紹介します。

 

歴史を振り返るキーワードは会津戊辰戦争!力道山!

「馬刺し」が福島に馴染む第一段階である、馬肉が食べ始められるようになった起源を1868年の会津戊辰戦争にあると唱える人もいます。当時、会津戊辰戦争で傷ついた兵たちの治療を担当していた医師・松本良順院長が、回復のために栄養価の高い馬肉を与えるように指示したという話です。また他の説では、幕末の頃に新潟との県境である会津坂下地方において物販の運送に馬を活用していた流れから、馬肉を食べるようになったという話もあります。

以後、福島県でも馬肉が食べられるようになったものの、そこからしばらくは煮たり焼いたりといった加熱調理で食べられるのが一般的でした。そんな福島県に衝撃の食べ方をもたらしたのは、日本プロレス界の父と呼ばれるプロレスラー・力道山と言われています。1955年に福島県の精肉店を訪れた力道山が、持参した辛味噌で弟子たちと生の馬肉を食べるという衝撃の食べ方を目の当たりにした店主が、その辛味噌を真似て売り始めたそうです。当時、新鮮な魚の刺身の入手が困難だった状況もあって、「馬肉を生で食べる=馬刺し」が会津地方の人達に徐々に受け入れられていきました。

ちなみに、全国的によく知られる馬刺しの食べ方は、醤油におろしニンニクやおろしショウガを添えてというのが一般的ですが、福島県では力道山が当時伝えたとされる“辛味噌”を付けて食べるのがスタンダードになっています。この辛味噌というのは、豆板醤(トウバンジャン)に似た感覚の、唐辛子やにんにく、味噌などを合わせたものです。もともと馬肉は豚や牛と比較して高たんぱく、そしてカロリーが低いのが特徴ですが、福島県の馬肉はさらに脂肪分の少ない赤身が主流。そうしたあっさりとした味わいに、この辛味噌がとてもよくマッチします。

近年、馬肉はヘルシーであると注目を集める中、福島県の馬肉生産量は全国2位。熊本や長野と並んで「日本三大馬刺し」の一つとして数えられています。そんな福島県の馬刺しをぜひ一度食べてみてください。

 

鮮度が高く、種類豊富な「馬刺し」を生産地・福島で

福島県は、馬肉の産地ということもあり、鮮度・美味しさ共に満足できるお店が多くあります。今回は馬刺しに加えて、他の馬肉料理も楽しめるお店をチョイスしました。紹介したお店以外にも魅力的なお店が複数あるので、ぜひ旅の途中にお気に入りのお店を見つけてみてください。

 

●堀商店

歴史を感じさせてくれる古民家風の宿に併設した食事処では、会津の鮮度の良い馬肉が低価格で味わえるとして知られています。ニンニクの効いた辛味噌との相性が抜群で白いご飯がどんどん進む馬刺しの他、焼肉、ステーキ、鍋と馬肉料理が揃い、馬肉好きから支持されるお店です。中でもファンが多いのは、注文後の待ち時間に提供される馬肉の煮込み料理。無料サービスにも関わらずとてつもなく美味しい逸品が、料理への期待感を高めてくれます。

 

店名:堀商店 (坂下ドライブイン 民宿 堀)
ジャンル:馬肉料理、旅館・オーベルジュ(その他)
住所:福島県河沼郡会津坂下町古町川尻446
営業時間:11:00~21:00
定休日:無休(元旦を除く)

 

●会津 田舎家

馬刺しを堪能したい人はまず「贅沢 馬刺しの三種盛り」を。ヒレ・ロース・モモの美しい赤身3種類が一つの皿に綺麗に盛り付けられていて、見た目や食感などそれぞれの違いがわかる楽しさがあります。他にも全体から1%しか取れない超希少なヒレ肉を贅沢に厚切りにして提供される「特上馬ヒレ刺し」もオススメです。他にもユッケ、しゃぶしゃぶ、タン焼き、ハツステーキといった馬肉メニューがあります。

 

店名:会津 田舎家
ジャンル:郷土料理(その他)、馬肉料理、居酒屋
住所:福島県喜多方市梅竹7276-2
営業時間:11:00~14:00、17:00~22:00
定休日:無休

 

●焼肉 丸忠

馬肉を中心とした焼肉店ですが、厚切りの馬刺しがとにかくオススメ。分厚いのに柔らかい、という不思議な体験ができます。普通の馬刺しの他、馬肉の大トロ「さくら霜降り刺」や「さくらレバー刺」など、他ではあまり見かけないメニューにも出会えます。もちろん馬肉の焼肉も絶品!カルビ、ホルモン、ハツなど種類も豊富です。短めに軽くさっと炙っただけでも、お肉の旨みを充分に堪能できます。

 

店名:焼肉 丸忠
ジャンル:焼肉、馬肉料理、ホルモン
住所:福島県会津若松市錦町1-34
営業時間:18:00〜22:00(L.O.22:00)
定休日:水曜日

 

まとめ 「馬刺し」の歴史、文化的な価値、魅力とは?

馬肉を様々な調理法で美味しく食べようと、福島県内のお店では馬肉のしゃぶしゃぶや煮込み、焼肉、寿司、ハンバーグ、餃子、メンチカツ、唐揚げ、しぐれ煮など、「馬刺し」以外の料理も続々と登場しています。これだけ馬肉料理のレパートリーがあるのも、馬肉の3大生産地であり、馬肉を食べる文化が深く県民の方々に浸透している証かもしれませんね。福島を訪れた際には、ぜひ色々なお店で馬肉を使った逸品を味わってみてください。

 

まとめ

・福島県で馬肉が食べられるようになったのは、会津戊辰戦争がきっかけ!?
・さらに生食で食べられるようになったのは、力道山がきっかけ!?
・福島県は馬肉の生産量が全国2位

ふかしま。
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