才色兼備の凛とした佇まいに心を奪われる塩ノ崎の名木「大桜」

2021.01.26
未分類 #エドヒガンザクラ#塩ノ崎#大桜#散策#種蒔き桜

福島県中通りの中部に位置する本宮市塩ノ崎には、地元で昔から親しまれた「大桜」があります。推定樹齢600年ともいわれ、その枝ぶりには堂々たるものがあります。福島県の天然記念物に指定された名木で、地元では「種蒔き桜」としても親しまれてきました。今回は、その「大桜」をご紹介します。

 

桜の木そのものの整った美しさが際立つ「大桜」

塩ノ崎の「大桜」は、国の天然記念物に指定され日本三大桜のひとつでもある「三春滝桜」からそう遠くないところにあります。桜界のスター三春滝桜から約10km離れたところにあるというその立地のお陰で、静かに落ち着いて地元の名木を鑑賞することができます。見ごろは4月中旬から下旬です。

推定樹齢が約600年というエドヒガンザクラです。樹高は約20m、幹囲は約7m、枝張りは東西南北にそれぞれ約20mずつという自然の造形とは思えぬバランスの良さを特徴とします。1975年(昭和50年)12月22日に当時の安達郡白沢村にて白沢村指定天然記念物に指定され、2005年(平成17年)4月15日には、福島県指定の特別天然記念物の指定を受けて現在にいたります。

見る角度によって景色が変わることも長く地元で親しまれてきた理由のひとつでしょう。大桜は見晴らしの良い小高い丘の上にあり、南側から見れば一本桜の大木としての姿を見せますし、東側から見れば周囲に群生する桜の中でひときわ大きな存在感を示します。足元には菜の花畑が広がり、大桜の薄紅色と菜の花の黄色、青空とのコントラストは目に鮮やかです。

江戸中期の1735年(享保20年)に作成されたとされる、地元に伝わる絵図面に桜の記述があることから、少なくともその当時から人々の目を楽しませてきたことが伺えます。樹齢600年とすれば室町時代、戦国武将が覇権を争い始める前のあたりという計算になりますので、もしかするとたくさんの争いを静かに見つめてきたのかもしれないですね。

 

「種蒔き桜」としてタイミングを示す役割も担っていた

大桜は「種蒔き桜」としても親しまれてきました。今のようにカレンダーがごく当たり前にあるという時代ではなかったころ、暖かくなってきたことを示す大桜は季節の移ろいが分かる目安として 重んじられてきたといわれています。

種蒔きの時期によって作物の出来や収穫量が変わるとなれば、その判断は重要です。春の訪れを告げるだけではなく、周囲の田畑に農作業の合図を送る役割も果たしていたのですから、長きにわたって人々の暮らしを支えてきたことが分かりますね。

 

まとめ 「大桜」の歴史、文化的な価値、魅力とは?

塩ノ崎の「大桜」は地元でこよなく愛され、「種蒔き桜」として600年以上も人々の暮らしも支えてきたという福島県指定の天然記念物です。三春滝桜の賑わいとは異なる静けさを好む方には、こちらをおすすめします。

 

「大桜」の歴史、文化的な価値、魅力

・大桜は推定樹齢600年を超えるエドヒガンザクラ
・福島県が指定する天然記念物
・「種蒔き桜」として地元の人々尊ばれてきた

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ふかしま。編集部
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