新選組の後ろ盾だった会津藩9代藩主・松平容保ってどんな人物?

2021.01.26
歴史 #京都守護職#会津藩#新選組#松平容保#歴史人物#鳥羽・伏見の戦い

会津藩第9代藩主・松平容保。幕末を語る上で欠かすことのできない人物です。歴史に詳しくなくても、新選組の話のなかで出てくるから名前は聞いたことがある、という方は多いはず。しかし、幕末に京都でも江戸でもない会津藩主がなぜこれほど有名になったのでしょう。松平容保ってそもそもどんな人でなにをしたの?今回は松平容保について詳しく知っていきましょう。

 

会津藩だけど京都守護職へ大抜擢!新選組を結成

1835年、容保は松平義建の6男として誕生します。松平義建は美濃国高須藩主でした。12歳のときに、叔父にあたる容敬の養子となり、会津藩の人間となりました。会津藩は現在の福島、新潟、栃木の一部にまたがる領地で、23万石の大名でした。徳川親藩であった会津藩の家風は「徳川家への忠誠」がなによりも第一。容保も容敬から、幕府を支え助けること大事さを繰り返し教わったといいます。
18歳で藩主となり、若き主として奮闘します。24歳のとき桜田門外の変が起き、容保は水戸藩討伐に反対し、幕府と水戸藩の調停に努めました。これには当時の将軍家茂も容保の尽力に感謝したと言われています。

1862年、容保28歳のとき京都守護職に就任します。京都守護職とは、京都の治安を守るためのお役目のこと。この頃の日本は開国をめぐって幕府と朝廷がもめており、京都には尊皇攘夷派と呼ばれる過激志士たちがうろつきはじめ、治安が悪化していました。そこで御所の警備や治安維持を担う役所を新設したのです。

なぜ京都から遠い会津が選ばれたかといえば、武力を持っていたことの他に、やはり徳川家への忠義の深さが要因であったと思われます。「会津藩の藩主たるもの将軍家を守護すべき存在である」の家訓の通り、容保は京都へ行くことを決意します。

そして運命的な出会いをします。江戸帰還を命じられた浪士たちのなかで、警護の職を全うしようと京都に残ろうとした者たちがいたのです。それが、近藤勇たちでした。容保は街の治安維持のため精鋭部隊を必要としていました。そこで彼らを御預として受け入れ、新選組として取り立てたのです。

 

不幸の多かった晩年…徳川への忠義が生きる信念

容保は孝明天皇からのとても厚く信頼されていましたが、天皇が崩御されてから立場は暗転していきます。1867年、将軍・徳川慶喜が大政奉還を決意。幕臣たちを集めて事前に意見を聞かれたとき、容保は反対する幕臣をなだめたと言われています。徳川家を中心とした、新しい政治体制が築かれることを期待していたのでしょう。

しかし、この機を逃さず薩摩・長州の新政府軍がクーデターを起こします。大阪城に撤退する慶喜に容保は従いました。

1868年鳥羽・伏見の戦いが勃発。新選組を含む会津藩士たちは必死で戦いますが、薩長率いる新政府軍の最新兵器にはかないません。慶喜は大阪城を抜け出し船で江戸へ戻り、容保もその船に乗っていました。

新政府軍は執拗に容保の首を要求します。容保は旧幕府軍の重鎮と目されていたため、どうしても倒しておきたかったのです。容保は会津へ戻り、徹底抗戦の覚悟を決めます。そして会津戦争が始まりました。その戦いは敗走を重ねる辛いものでした。さらに忠義を尽くしてきた将軍、慶喜からは江戸城への登城禁止を命ぜられます。容保には天皇に逆らう気などかけらもなかったのに、朝廷から逆賊の汚名を着せられ孤立無援の状態に。鶴ヶ城で1ヶ月籠城戦を繰り広げますが、ついに降伏。容保は事実上最後の会津藩主となりました。戦後は蟄居を申し付けられ、家は困窮していきました。その後1880年に日光東照宮の宮司に任じられ、1893年肺炎にかかり死去。享年58歳でした。

会津戦争により会津藩士は多数亡くなり、その原因となった容保は戦後は恨まれていた、という話もあります。しかし現在では、最後まで徳川に忠義をつくし、会津の名誉のために戦った容保の生き様は多くの人に愛されています。

 

まとめ 「松平容保」の歴史、文化的な価値、魅力とは?

徳川家を支え助けることを最後まで貫き、信念がゆるがなかった松平容保。激動の時代を懸命に生きた容保の生き様は、現代を生きる我々にも信念の大事さを教えてくれるようです。福島には容保が最後まで籠城した鶴ヶ城を始め、数多くの史跡が残っています。ぜひ現地に足を運んで、動乱を生きた会津藩士たちに思いを馳せてみてください。

 

「松平容保」の歴史、文化的な価値、魅力

・京都守護職を任命され新選組を取り立てた。
・家訓である徳川家への忠誠を最後まで忘れず、名誉のために戦い続けた。

ふかしま。
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