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2021.03.09
茅葺き屋根が特徴的な会津鉄道「湯野上温泉駅」の南側に、天然温泉をたたえた温泉郷、湯野上温泉があります。忙しない日常を忘れてゆったりとくつろげる、癒しの温泉とその歴史についてご紹介していきます。
全国の温泉には「開湯伝説」と言われる、温泉が発見されて人々が入浴をするようになった由来に関する言い伝えや伝説が数多く残されていますが、湯野上温泉では一風変わった「猿」にまつわる開湯伝説があるのをご存知ですか?
その昔、温泉の先にある集落に住んでいた加藤某という漁師に弓矢で射られて怪我を負った一匹の猿が、後の湯野上温泉となる湯の原に来て入浴し、その傷を癒したという伝説と、奈良天平の時代に権力争いに負けてしまった一匹の猿が、川原に湧き出ている温泉で体の傷を癒しているところを村人が偶然見かけたという伝説があり、諸説あるそれらの「猿湯伝説」が湯野上温泉の起源とされているそうです。また、その伝説から、湯野上温泉の源泉を「猿湯」と名付けたとされています。
そんな猿湯の泉質はアルカリ性単純泉で、神経痛、関節痛、筋肉痛、腰痛、婦人病、冷え性、気管支炎、美肌など、女性にも嬉しい効能があるとされています。また、付近には猿湯の他に上ノ湯、姥湯、舘ノ湯、舘新湯という4種の源泉が湧いており、温泉郷としての規模の大きさが伺えます。
家事や仕事、そんな毎日になんとなく疲れを感じている人必見!のんびりとした雰囲気に癒される湯野上温泉の温泉街とその周辺スポットをご紹介します。
茅葺き屋根の湯野上温泉すぐそば「親子地蔵尊の湯」
湯野上温泉駅の駅前に2012年に作られた足湯「親子地蔵尊の湯」。名前の通り、昔から地域を見守ってきたお地蔵様がいらっしゃる温泉です。昔から子どもの病気回復の御礼と交通事故の防止などのご利益があるお地蔵様に旅の安全を祈願しながら、湯野上温泉を巡る前のウォーミングアップとして立ち寄るのにぴったりのスポットです。
名前 :親子地蔵尊の湯
住所 :南会津郡下郷町湯野上
定休日 :無休 毎週水曜日は10時~は掃除となっており、午後3時頃から利用できるそうです。
【藤龍館】離れ風宿で非日常の体験を
全室に源泉掛け流しの客室専用温泉を備えた癒しの空間。地元で採れた新鮮野菜や福島牛、会津地鶏、鮎やニシンなどを使った心安らぐする郷土料理も味わえるため、日常を忘れてとことんリフレッシュしたい方におすすめです。
店名 :藤龍館
住所 :南会津郡下郷町湯野上舘本乙1338
【塔のへつり】100万年の歴史が生んだ自然の造形
塔の形が立ち並ぶ断崖(へつり)という意味から「塔のへつり」と名づけらた渓谷で、なんと100万年以上の時間をかけて現在の形になったと言われています。塔のへつりまでは吊り橋が架けられており、実際に断崖部分の一部に入ることができます。1943年には国の天然記念物に指定されており、雄大な大自然を感じられるスポットになっています。
名前 :塔のへつり
住所 :会津郡下郷町弥五島下タ林
営業時間:見学自由
定休日 :※冬期間は、つり橋は安全のため通行止めになります。
【中山風穴】野生の花々と自然の神秘を感じる風穴
国道121号線沿い、金塚山にある風穴で周辺には高山植物や野生の植物が分布しており、季節ごとに様々な花を楽しむことができます。そばには展望台やハイキングコース、登山道があるため、散歩がてらに散策してみれば、綺麗な空気と緑に包まれ、身も心もリラックスすること間違いなしです。
名前 : 中山風穴
住所 :南会津郡下郷町湯野上 字沼袋乙
いかがでしたでしょうか。傷を受けた猿が湧き出る温泉に入浴したことから始まった湯野上温泉は、現在も多くの温泉旅館が連なり、どこかレトロな雰囲気を残す温泉郷として人々で賑わっています。
また周辺には雄大な自然と長い年月を感じることができる散策スポットが数多く点在し、ゆっくりとリフレッシュするのに最適な場所だと感じました。
・猿湯から始まる温泉郷の歴史
・日常を忘れ、穏やかな癒される自然の風景
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