江戸時代にタイムスリップ!?福島県を代表する観光スポット・大内宿

2021.01.26
歴史 #ねぎそば#下野街道#伊達政宗#史跡#大内宿#豊臣秀吉#高倉以仁王

かつて宿場町として栄えた「大内宿」。約400年ちかい時が流れた現在も茅葺き屋根の家々が軒を連ね、当時の街並みや賑わいを今に伝えてくれています。40棟ほどの建屋はお土産屋さんや食事処、展示館などになっていて、散策も楽しみの一つです。そんな「大内宿」の歴史や魅力について紹介します。

 

あの有名な歴史上の人物が通行したという一説も

「大内宿」は、江戸時代に会津若松城下と日光の全長130kmほどの道のりを結ぶ重要路線・会津西街道沿いに整備された宿場町です。この“会津西街道”は、関東側から進むときの呼び方で、会津側から江戸に向かう人々からは「下野街道(しもつけかいどう)」や「南山通り(みなみやまどおり)」という名称で呼ばれていました。特に活躍したのは、江戸参勤や江戸廻米(まわしまい)の輸送、日光社参のときです。当時、会津若松城から江戸までは61里(約240km)。その道のりの中で「大内宿」は、5里(約20km)ほどの距離、3番目の宿場町として早朝に城を出た大名行列の昼休憩にあたるちょうど良い場所だったようです。

現在の「大内宿」にある建屋は現役で、土産店や名物「ねぎそば」を食べられる飲食店、民宿、絵付け体験などに利用されています。かつて大名や幕府役人など、身分の高い人が宿泊していた本陣跡に建つのは、当時の風習を伝える写真や生活用具が展示する「大内宿町並み展示館」。内部も当時の様子を限りなく再現している貴重な建物です。

大内宿と関係した歴史上の人物も多いです。天正18年(1590年)にはなんと伊達政宗の小田原参陣、同じ年にあの豊臣秀吉が奥羽仕置きで会津平定の帰りに「大内宿」を通行した記録もあるそうです。そしてさらに古い治承4年 (1180年)、まだ大内宿と呼ばれる前、この辺りが「山本村」であった当時の話も残っています。“以仁王の挙兵”でも有名な高倉以仁王(たかくら もちひとおう)が、宇治平等院での戦いで敗れ、逃亡した際に越後国に住む小国右馬頭頼之を頼りに向かっていた途中で、当時の山本村(現在の大内宿)に立ち寄ったという伝説が村人に語り継がれているそうです。このとき、高倉以仁王が「高峰の風吹き戻す山本にこころとどめし道しるべして」と詠い、この里が宮中の大内(だいり)によく似ていると現在の大内へと改めた、というのが由来の一説となっています。大内宿にある高倉神社には高倉以仁王の霊を祀り、今もなお村の鎮守と崇められています。

 

訪れる季節ごとに趣が異なり、人々を魅了する原風景

大内宿は春・夏・秋・冬、訪れる度に異なる表情を見せてくれる場所です。季節ごとに、ここまで見事に様相を変えた美しい風景を見せてくれるスポットも珍しいのではないでしょうか。また季節ごとに様々な行事も行われています。

~春~

残雪が残る3月が過ぎ、4月後半から5月にかけて少し遅めの桜とともに大内宿に春が訪れます。その後、新緑の季節を迎えるころには元気な鯉のぼりが泳ぐ姿があり、茅葺き屋根と対比が美しい写真が撮れるタイミングです。同じ5月には、女性や子ども達の守り神である子安観音で、年に1度の御開帳がされる祭礼が行われ、お神酒やお赤飯が振る舞われます。

~夏~

6月は菖蒲が咲き誇る季節です。「大内宿町並み展示館」では遠い昔の旅人たちに思いを馳せながら落ち着いた時間が流れる茶会が行われます。そして毎年7月2日に開催されるのは、大内宿の伝統行事「大内宿半夏祭り」。高倉神社において神事を行った後、白装束に黒烏帽子姿の男衆らが家内安全、五穀豊穣を祈願し行列を成します。実は隠れた見どころは、祭り前夜。祭りの責任者たちが提灯や行灯、ろうそくでほの明るい高倉神社に集まる「宵宮祭」が行われます。深夜までお囃子や太鼓の音が集落に鳴り響く大切な伝統行事です。

~秋~

秋の一大行事は何と言っても、9月1日防災の日に行われる、茅葺き屋根への一斉放水。時間はわずか3分ほどですが、その光景は大迫力です。また、秋は「大内宿」を囲む山々が徐々に色づき始め、葉が鮮やかに変わると最も人が賑わう時期です。雪囲いなど本格的な冬を迎える準備も見られます。

~冬~

茅葺き屋根がすっぽり雪で包まれる雪景色の大内宿。12月に入ると、冬の間だけ休業するお店もあるようです。そんな中、2月 第2土日に開催される「大内宿雪まつり」では、手作りの雪灯籠やかまくらが作られ、夜になると幻想的な情景が浮かびます。イベントが満載のお祭りですが、特に1日目の夜、冬の澄みきった空に打ちあがる花火は必見です。

入口から見て一番奥側、子安観音堂付近には大内宿の街並みを一望できる小高い丘があります。四季折々の魅力ある大内宿の風景はそこから眺めるのがオススメ!フォトスポットとしても最適です。

※イベントの開催予定などは下記よりご確認ください。

・大内宿観光協会

http://ouchi-juku.com/detail/622/index.html

 

まとめ 「大内宿」の歴史、文化的な価値、魅力とは?

1981年に国選定重要伝統的建造物郡保存地区に指定されたのをきっかけに、住民達による街並み保存活動が始まり、福島県で1、2を争う人気の観光スポットとなりました。江戸の面影残る風景の中をただぼんやり歩くだけでも満足できる場所ですが、名物「ねぎそば」や焼き立てのお煎餅、かつて山村部の主食として食べられていた名物・栃餅といった美味しいものにも恵まれた場所です。歴史散策といっしょに食べ歩きも楽しんではいかがでしょうか。

まとめ

・国選定重要伝統的建造物郡保存地区に指定されている、福島を代表する観光地
・かつての歴史上人物が訪れたさまざまな伝説も
・四季折々で異なる景色や行事も魅力

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ふかしま。編集部
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