【楢葉町】戦国ロマン!イケメン…
戦国時代、南東北の岩城郡を領地としていた武将・岩…
2021.03.09
福島県のシンボルといえば、猪苗代湖と並んで磐梯山を浮かべる人も多いのではないでしょうか。吾妻連峰(西吾妻山)、安達太良山、飯豊山、会津駒ヶ岳、燧ヶ岳、那須連峰(三本槍岳)の座と並んで日本百名山の一つに数えられている会津の代表的な山です。磐梯山にまつわる「手足手長」という昔話も存在することから、古くから地元の人々にとって身近な存在でした。雄大な自然美をみせる磐梯山は、県内外多くの人を魅了しています。
福島県の北西に位置する磐梯山は見所がいっぱい。民謡「会津磐梯山」で宝の山と唄われ、会津のシンボルとして親しまれている山です。その風光明媚な姿が人々を惹きつけ、登山客はもちろん、ドライブや散策に訪れる観光客が後を絶ちません。
磐梯山は2度の大きな山体崩壊、1888年(明治21年)の「岩なだれ」により今のような姿になったそうです。磐梯山は成層火山で、火山活動の噴火によってなだらかな溶岩が重なってできています。そこへ、噴火や地震などをきっかけに山体崩壊が起こり、現在の姿になったと言われています。
そのため表磐梯と呼ばれる猪苗代湖側からは、整った美しい磐梯山を望むことができ、裏磐梯と呼ばれる桧原湖側からは、ワイルドで雄々しい姿を観ることができます。
「磐梯山」の名は「天に掛かる岩の梯子」を意味する「いわはしやま」から由来すると言われています。山頂が高く天に向かってそびえ立っている様子は石の梯子のようだと言われています。
磐梯山のふもと猪苗代町には今も「磐椅(いわはし)神社」と呼ばれる神社が鎮座しています。磐梯山の山頂から今の場所に遷座されました。古い歴史を持った磐椅神社は、磐梯山が会津の里に豊作をもたらす神であるとして今も信仰されているそうです。
磐梯山には高原湖沼や温泉など、大自然の神秘と力強さを感じることのできる見どころがたくさんあります。では、ドライブや散策にぴったりな磐梯山周辺のスポットをご紹介します。
日本で第4位の面積を誇る広大な湖です。湖面が鏡のように美しいことから別名、天鏡湖ともよばれています。澄み切った湖面に映った磐梯山の雄姿は、一度は見てほしい絶景! 冬には500羽ほどの白鳥がシベリアからの飛来する様子をみることができ、厳冬期には希少で美しい「しぶき氷」が見られるスポットとしても知られています。
明治時代の噴火の際、磐梯山の一部が北に崩れて300ほどの湖沼群が誕生しました。その一部が五色沼湖沼群です。湖水が光を散乱させることで青い色を映し出し、様々な色調に変化。エメラルドグリーンやターコイズブルー、パステルブルーなど少しずつ異なる色の沼を観ることができます。全長約3.6kmの遊歩道が整備されているので、ちょっとした散策にぴったり。
こちらも明治の噴火によるせき止めによって生まれた湖です。南北約18km、東西約1kmの細長い形の湖はもともと川であったことがうかがえます。美しい島々が浮かぶ湖周辺には遊歩道が整えられています。遊覧船による湖上からの眺めは抜群。湖面に見えている鳥居は、明治の噴火の際に湖底に沈んだ「桧原宿」の大山祇神社の社で、水位が下がると参道が現れることも。多くの犠牲者が出た悲しい過去があるのです。
秋の紅葉スポットとして有名な中津峡。秋元湖に流れ込む中津川の源流にある渓谷は、滝や急流、大絶壁、原生林などが、約10キロにわたり続く秘境ムードたっぷりのエリアです。川に削られた渓谷は、四季折々の変化に富んだ姿を見せてくれます。夏は鮮やかな新緑と岩肌、流れる澄んだ水とのコントラストが見事。渓谷の両側に山桜が咲く春も見ごたえあり。渓谷まで下りる遊歩道は徒歩15分程度、景色を楽しみながらのんびり歩くことができます。
いかがでしたでしょうか。福島県のシンボル「磐梯山」周辺は、火山活動によってできた様々な観光スポットがあることが分かりました。あの勇壮な姿には、地球の神秘とパワーがこめられているのです。
磐梯山が形を変えて今の姿になった歴史をさらに知りたいという方はぜひ、磐梯山へ遊びに来てくださいね。
・磐梯山は、その美しい姿から「天に掛かる岩の梯子」を意味する「いわはしやま」として古くから山岳信仰の対象とされてきた
・活火山の磐梯山は明治時代に大噴火を経て、今の形状になった
・宝の山と唄われたように、多様な生き物が生息し美しい景観を持つ
・地質学的にも学術的評価が高く、県内外から多くの観光客が訪れる
レビュー投稿 | |