福島県が誇る大人気の日本酒「飛露喜(ひろき)」の魅力を解説

2021.01.26
#名産・グルメ#幻の銘酒#河沼郡#福島 日本酒#飛露喜

日本酒好きなら誰しもが知っている「飛露喜(ひろき)」は1999年に福島県河沼郡会津坂下町にて誕生した今では入手困難の「幻の銘酒」とも言われている日本酒です。この記事では飛露喜について徹底解説していきたいと思います。

 

プレミアム日本酒の代表格「飛露喜」とは

日本でも有数の日本酒名産地である福島県の福島県河沼郡会津坂下町にある「廣木(ひろき)酒造」で醸造されている日本酒です。この廣木酒造は江戸時代中期から続く日本でも有数の蔵元で、現在の蔵元杜氏(※1)の廣木健司さんは9代目にあたります。

※1 蔵元杜氏(くらもととうじ)とは蔵元(酒蔵のオーナー)と杜氏(酒生産における責任者)の両方を兼ねることを指します。

9代目廣木健司さんは、先代の突然の死に打ちひしがれているなか、紆余曲折を経て当時はとても珍しかったある「生酒(※2)」の販売を行いました。当時修行から戻った廣木さんはまだまだ酒造りの経験が浅かったものの、業界では当たり前とされていた常識にとらわれることなく造りあげた「泉川」という生酒が業界内で評判になり、好評を博することになりました。

※2 生酒(なまざけ)とは通常の日本酒生産過程で行われる「火入れ」をしない酒のこと。火入れをしないことからフレッシュな香りや味わいを楽しめる一方、酒質の変化が早い。

日本全国各地で一躍有名になり廃業一歩手前だった廣木酒造を立て直したこの「泉川」こそが、のちに「飛露喜」という名前を冠する日本酒の原点だったのです。ちなみにこの飛露喜というネーミングには「喜びの露が飛び散る」という意味が込められているそうです。

 

多くの日本酒好きを虜にする飛露喜の秘密に迫る

飛露喜で酒造の廃業を免れた9代目廣木健司さんは、造り手としてある壁にぶつかります。それは“生酒は時間の経過とともに酒の質が変化してしまう”ということ。出荷してすぐ酒販店などで冷蔵保存されているうちはいいが、消費者の手に渡った際には様々なシチュエーションでの保存が想定されます。

そこで廣木健司さんは、さまざまなシチュエーションでもある程度クオリティを一定に保つためには、生酒に“火入れ”を行う必要があるという結論に達しました。
しかし、火入れ酒は生酒以上に酒造が難しく、数年かけて日本酒を作るさまざまな工程の設備投資を行い納得のいく火入れ酒を作り上げることができる環境を構築しました。

これこそが長きに渡り日本酒ファンの心を掴む飛露喜の根幹を支える秘密であるといえます。

 

ところで飛露喜ってどんなお酒なの?

今では「プレミアム日本酒」と呼ばれるほど人気になり、簡単には手に入れることができなくなってしまった飛露喜ですが、もし飲食店で見つけた場合は絶対に呑んでみることをオススメします。

飛露喜を形容する言葉としてよく挙がるのは「フルーティー」、「香り高い」、「上品な甘み」といったトラディショナルな日本酒とは少し違う言葉が用いられます。
これは杜氏である飛露喜健司さんがもともと白ワイン好きであったことから、白ワインのようなお酒を目指して酒造りを行っていたから。

ところで一言で飛露喜といえど、いくつかの種類があるのはご存知でしょうか。
すべての飛露喜が上質な白ワインのように上品でまろやかな味わいのお酒であるかといえばそうではなく、いくつか種類がありそれぞれが違った個性を持っています。

そこでこの記事では筆者の視点から、オススメの飛露喜をご紹介します。

 

ライターおすすめ!この飛露喜が旨い

 

飛露喜 特別純米 無濾過生原酒

廣木酒造が火入れ酒を作り品質を担保したというのは前述のとおりですが、すぐに呑みきってしまうのであれば生酒がオススメです。ちなみに無濾過生酒原酒とは、濾過せず、加熱せず、加水していない日本酒のことを指します。つまり、飛露喜のこだわりを余すことなく感じることができる日本酒なのです。

香りは甘く、フレッシュな甘味や酸味をバランス良く感じることができるので同じくフレッシュなお刺身や鮮魚などとの相性が非常にいいです。

 

飛露喜 純米吟醸

「甘め」や「フルーティー」という言葉に食傷気味な日本酒ファンにおすすめしたいのがこの一本です。飛露喜らしさは感じることができるすっきりとした味わいですが、やや辛口でどんな料理にも合う一本です。5度くらいの低温から冷や、燗まで、呑み方を選ばない懐の広い日本酒です。ちなみによく聞く「冷や(ひや)」とは実は常温のことを指します。

 

飛路喜 純米大吟醸

やっぱり最後は日本酒の王様“純米大吟醸”です。山田錦という最もポピュラーな酒米を使っています。あくまで個人の主観ですが、なめらか、まろやか、すっきり、フルーティー、甘味、などポジティブな表現しか出てこない日本酒です。安定感がありバランスがよく、日本酒が苦手な方でもきっと飲める一本です。

 

最後に

福島が生んだ至高の銘酒である飛露喜ですが、今現在も手に入りにくい状況が続いています。月に一度廣木酒造の店頭で販売されることもあるそうですが、基本的には全国の取り扱い酒販店での購入をおすすめします。オークションやフリマアプリは定価以上で販売されていることがほとんどなのでオススメはしません。

酒販店では普通に購入できることもありますが、購入金額に応じて付与されるポイントがある基準を上回っているお客様にのみ販売する酒販店が多いです。そのため運良く店頭で発見できた場合はぜひ購入してみてください。

そしてぜひ、飛露喜という日本酒を通じて福島県の魅力をもっと知っていただけると幸いです。

ふかしま。
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ふかしま。編集部
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