連続テレビ小説「エール」のモデル・古関裕而の功績を訪ねる

2021.01.25
歴史 #とんがり帽子#エール#六甲おろし#古関裕而#歴史人物#福島市#船頭可愛や#長崎の鐘#闘魂こめて#阿武隈の歌

2020年3月30日~11月28日までNHKで放送されていた連続テレビ小説「エール」。主役の古山裕一(窪田正孝)のモデルは、生涯5,000曲以上もの作品を生み出したと言われている古関裕而です。彼は福島市大町の出身で、福島市は「古関裕而のまち」として、街のあちらこちらから彼の音楽が流れてきます。

 

今でも身近にある応援歌を作った古関裕而

 

ドラマ「エール」は、福島の老舗呉服屋に生まれた古山裕一が音楽に目覚め、独学で作曲を学び上京。歌手を目指す音(二階堂ふみ)と結婚したあとは、レコード会社と専属契約をするものの、最初はなかなか芽がでず苦悩する日々です。しかし次第に彼の歌は国民に支持され、戦前、戦後を通して歌で多くの人に「エール」を送りました。

高校野球のときに流れてくる「栄冠は君に輝く」は、古関裕而の代表的曲の一つです。ほかにも阪神タイガースの応援歌「六甲おろし」。阪神ファンに今でも歌われているので、きっと耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。その一方で、阪神タイガースの敵といわれていた読売巨人軍の「闘魂こめて」も作曲しています。どちらも歌い継がれている応援歌です。

ドラマではレコード会社と専属契約はしたものの、曲がまったく採用されなかった不遇の時代に、作曲したのが早稲田大学応援歌「紺碧の空」と言われています。当時は第7応援歌でしたが、現在では第1応援歌として、早慶戦はじめ、早稲田の試合には必ず歌われている一曲です。

 

福島市のさまざまな場所で流れる古関メロディ

 

福島市を散策していると、街の随所から古関裕而の曲が聞こえてきます。そんなスポットを紹介したいと思います。

 

駅前記念モニュメント

平成21年8月11日、JR福島駅東口駅前広場に設置された「古関裕而生誕100年 記念モニュメント」。そして昭和57年に作られたJR福島駅西口の「駅前広場モニュメント」では8時から20時までの30分ごとに古関裕而の代表曲が流れます。「船頭可愛や」、「とんがり帽子」、「長崎の鐘」、「高原列車は行く」などはドラマでもおなじみの曲。「エール」ファンなら、「ああ、この曲、知っている」と思うはずです。ぜひ時間と曲名のタイムテーブルを下記でチェックして、お目当ての曲を福島駅で聞いてみてください。

 

駅前記念モニュメント

アクセス:福島駅西口 駅前広場モニュメント

・古関裕而さんと福島

生誕100年記念モニュメント

 

古関裕而生誕の地 記念碑

JR福島駅東口より徒歩で約7分。福島市大町にある「古関裕而生誕の地」。ここに設置された記念碑からも、9時、12時、15時の3回「さくらんぼ大将」「とんがり帽子」「阿武隈の歌」が流れてきます。

明治42年8月11日に福島市大町にあった「喜多さ三呉服店」の長男として生また彼ですが、家業は継がず上京して作曲家を目指します。ドラマでは古山裕一が伯父の家を継ぐか、作曲家を目指すか、この辺りの葛藤が描かれていています。物語では、父であったちょっと頼りない古山三郎(唐沢寿明)が、息子の背中を一押しして福島を出ていくのですが……。

実際の古関裕而も、家業と夢の間で悩んだ青春時代をここで過ごしたのかもしれませんね。

 

古関裕而生誕の地 記念碑

住所:福島市大町4-4

アクセス:福島駅東口から徒歩で約10分

*アクセス自由

 

平和通り時計塔

昭和55年に設置された「平和通り時計塔」。JR福島駅東口より徒歩8分、国道13号線中央分離帯のところにあります。手を合わせているようなデザインから、「合掌の碑」と地元の人に呼ばれています。この塔からは8時、12時、15時、17時、21時の1日5回、「福島夜曲」が聞こえてきます。

「エール」では予科練の若者たちをテーマにした「若鷲の歌」など、多くの軍歌を作曲した裕一。しかし戦後、そのことを悔やみ、一時は曲が作れなくなってしまいます。そんな苦しい時代を経たからこそ、古関裕而は平和に対する思いが人一倍強かったとのではないでしょうか。

 

平和通り時計塔

住所:国道13号平和通り 中央分離帯

 

日野屋楽器店

古関裕而の作曲家人生を語る上で、この楽器屋は外せません。福島で音楽に出合い、結びつけてくれた場所です。「日野屋楽器店」は、古関裕而が通っていたお店です。

自分の思いを言葉にすることが苦手だった内気な古山裕一が、子ども時代、藤堂先生(森山直太朗)と出会い、音楽の道に入っていきます。福島商業学校時代は、ハーモニカ倶楽部に所属し、頭角を現していました。そんな裕一のハーモニカも、もしかしてこの楽器店で購入したのかもしれません。

日野屋楽器店
住所:福島県福島市置賜町7-4
営業時間:10:00~18:00(日曜~13:30/祝日~17:00)
定休日:不定休

 

まとめ 朝ドラ「エール」モデル(古関裕而)の歴史、文化的な価値、魅力とは?

福島市の名誉市民第一号になった古関裕而。その功績をたたえるかわりに、街の色々なところで彼の音楽を聞くことができます。古関裕而はすでにいませんが、福島市のあちらこちらから響いてくる彼の音楽は、今もいきいきと輝いています。ぜひ古関裕而が育った街、福島でそれを聞いてみてください。

 

朝ドラ「エール」のモデル・古関裕而の歴史、文化的な価値、魅力

・福島市大町は5,000曲以上もの作品を生み出した古関裕而の故郷
・福島市は「古関裕而のまち」として、色々な場所で古関メロディが流れてくる

ふかしま。
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ふかしま。編集部
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